@ちはや:
「―――全ての始まりは、ボク……柊ちはやの前に突然現れた、
一匹の不思議な生き物との出会いからだった」
@ちはや:
「その子…彼の名前はナツキ。
もうひとつの世界、エヴァグリーンからやって来たという。
彼との出会いから、全てが始まったんだ」
@ちはや:
「世界に蔓延りつつあるという闇を浄化することが、
ナツキがこの世界にやって来た目的だった」
@ちはや:
「闇……ダークマテリアと呼ばれる種に侵食された人間、
怪人ジェムルスが、ボクの住む街、銘鳳町に現れ出した」
@ちはや:
「ジェムルスたちを浄化するため、
ボクとナツキは協力して、戦いの中に身を投じた……」
@ちはや:
「ナツキとキスすることでチカラを分けてもらう、
彼の唯一の"対"として、魔法戦士カーマインとなって」
@ちはや:
「強力な敵、ガランガルやカレンデュラ、セプティムとの戦い……
戦いはボクらから、それまでの平和な日常を奪っていった」
@ちはや:
「けれど、失ってばかりいるわけでもなかった。
ボクの中で欠けていたピースが埋まっていったんだ」
@ちはや:
「パートナーであるナツキと出会ったこと、そして……」
@ちはや:
「……ずっといないと思っていた、
ボクのパパ、ベルガモットと出会ったこと」
@ちはや:
「パパはボクを守るために、今までずっと闘ってくれていたんだ」
@ちはや:
「……そう、最期まで、ボクを守るために」
@ちはや:
「パパの想いを受け継いだボクとナツキは、
平和を取り戻すため、全ての元凶、フェンネルに最後の戦いを挑んだ」
@ちはや:
「苦戦の末にフェンネルを打ち破ったボクたち。
そんなボクらの前に現れた、一本の巨樹……」
@ちはや:
「その樹の名前は、ベルガモットの樹……
それは、ボクのパパの樹だった」
@ちはや:
「パパに見送られるように、ボクは一粒の種を手に、
ナツキと別れて、地上へと戻った」
@ちはや:
「パパの想いを地面に埋めながら、
ボクは、ボクらが取り戻した平和を噛み締めた……」
@ちはや:
「……もう一年前の話。
そう、あれからもう、一年が経っている……」